PROFILEプロフィール

柳澤寿男 PROFILE

柳澤寿男/TOSHIO YANAGISAWA
生年月日 1971年8月23日
身  長  178cm
血 液 型 A型
旧ユーゴスラヴィアを中心に活動する指揮者として知られる。パリ・エコール・ノルマル音楽院オーケストラ指揮科に学ぶ。指揮を佐渡裕、大野和士氏の各氏等に師事。2000年東京国際音楽コンクール(指揮)第2位受賞。スイス・ヴェルビエ音楽祭指揮マスタークラス・オーディションに合格し、ジェイムズ・レヴァイン、クルト・マズアの各氏に師事。

2005-2007年、マケドニア旧ユーゴスラヴィア国立歌劇場首席指揮者を務め、ヴェルディ「ナブッコ」「ラ・トラヴィアータ」「アイーダ」、プッチーニ「トスカ」「蝶々夫人」、ビゼー「カルメン」などを指揮。2007年、UNMIK国連コソボ暫定行政ミッション下のコソボフィルハーモニー響首席指揮者に就任。日本政府文化無償援助での楽器支援を実現。2019年9月、コソボ大統領来日時に天皇陛下が柳澤寿男のコソボでの活動に言及。またコソボの芸術・文化の発展とバルカン室内管弦楽団を通した地域和平への尽力により「コソボ大統領勲章(文化功労賞)」を叙勲。2024年には、日本とコソボとの相互理解の促進という観点から「日本国外務大臣表彰」を受賞。

そのほか、ベオグラード国立歌劇場でのプッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」への客演のほか、サンクトペテルブルグ響、プラハ響、フラデツクラロヴェ響、西ボヘミア響、サラエボフィル響、セルビア放送響、セルビア・ニシュ響、アルバニア放送響、イスタンブール国立歌劇場、ロイヤル・バンコク交響楽団などに客演。

2007年、旧ユーゴスラヴィアの民族共栄を願ってバルカン室内管弦楽団を設立。2009年、コソボ北部ミトロヴィッツァにおいてUNDP国連コソボ開発計画、国際安全保障部隊、コソボ警察などの協力のもと、コソボ紛争後初となる混合民族音楽家による文化交流を実現。2010年、ニューヨーク国連総会に付随するイベント「バルカン・リーダーズ・サミット」に招かれ演奏。2011年には、UNDP国連開発計画アルバニアと共にロマ民族の子供たちとの共演コンサートを実現。2015年からはWorld Peace Concertを一年に一度世界各地で開催している。これまでにウィーン、ジュネーヴ、ベオグラード、サラエボ、ニューヨーク、東京などで開催し、諏訪内晶子氏(ヴァイオリン)、ペーテル・ヤブロンスキー氏(ピアノ)、パスカル・ロジェ氏(ピアノ)、山下洋輔氏(ジャズピアノ)など世界的なソリストたちとも協演を重ねている。2016年には、在ジュネーヴ国連欧州本部総会議場(在ジュネーヴ日本政府代表部と国連欧州本部主催)で演奏を披露。また2016年来日時には、ミュージシャン玉置浩二氏と共演し、柳澤寿男の著書「歓喜の歌」に共鳴した玉置氏が尊き命あるものとの共存、平和への祈りを込め管弦楽曲「歓喜の歌」を作曲。2022年、ローマ・パルコ・デッラ・ムジカにおいて、バルカン室内管弦楽団にローマ国立歌劇場管弦楽団のメンバーを交え、コリヤ・ブラッハー氏(ヴァイオリン)と協演。バルカン室内管弦楽団はバルカン半島地域文化の貴重な架け橋となっている。

柳澤寿男とバルカン室内管弦楽団の活動はこれまでにNHK総合テレビ「おはよう日本」、NHK Eテレ「SWITCHインタビュー 達人達 石井竜也×柳澤寿男」、NHK BS1テレビ「BS特集」「エルムンド」、TBSテレビ「NEWS23」、日本テレビ「News Every」「News Zero」、フジテレビ「ニューススピーク」、テレビ東京「世界なぜ?!そこに日本人」、BSジャパン(テレビ東京系)「戦場に音楽の架け橋を(日本放送文化大賞グランプリ受賞作品)」「分断された音楽の架け橋」などで放送されているほか、日本の高等学校教科書または副教材「世界史A(実教出版)」「最新図説 現社(浜島書店)」「新しい公民(浜島書店)」などに記載されている。

日本国内では新日本フィル、日本フィル、東京フィル、東京都響、東京響、東京シティフィル、札幌響、仙台フィル、群馬響、名古屋フィル、セントラル愛知響、京都市響、大阪フィル、日本センチュリー響、大阪響、関西フィル、兵庫芸術文化センター管、九州響、アンサンブル金沢などに客演。2015年より東日本大震災復興支援のひとつとして坂本龍一氏監督による東北ユースオーケストラの指揮者を務めている。また同年より日本の音楽シーンをリードするポップミュージシャンとフルオーケストラによる融合プロジェクトの指揮者を務めている。著書に「バルカンから響け!歓喜の歌(晋遊舎)」など、2020年、バルカン室内管弦楽団とドヴォルザーク・チャイコフスキーの弦楽セレナーデのCDをリリース(ベルリンAUDITE社)。

現在、バルカン室内管弦楽団音楽監督、コソボフィルハーモニー響首席指揮者、ベオグラード・シンフォニエッタ名誉首席指揮者、東北ユースオーケストラ指揮者、京都フィルハーモニー室内合奏団ミュージックパートナー。